今日の阪神競馬12Rメイショウオオカゼの騎乗をもって20年の騎手生活に別れを告げた武幸四郎。思えば騎手デビュー早々から派手だった。初騎乗から僅か2日目で重賞に騎乗したかと思えば、自厩舎で偉大な父でもある武邦彦氏の管理馬だったオースミタイクーンでのド派手なJRA初勝利。今ではマイラーズCというレースは京都に移ってしまったが、当時は阪神競馬場で3月頭に行われていた。ちょうどその日は中山で弥生賞があり、兄の武豊騎手がランニングゲイルを向正面から規格外の捲り戦法で勝たせていた。当時は東西で今とは逆の発走時刻だったため弥生賞を勝った兄が、中山競馬場のターフビジョンから弟の騎乗を食い入るように見ていたのが印象的だった。幸四郎といえば大レースを人気薄の馬で制したことが多くティコティコタック 、ウインクリューガー 、ソングオブウインドなどの馬が挙げられる。また私生活でも体調不良で騎乗をキャンセルしたかと思えば、某人気女性アナとのデート現場を週刊誌のカメラに激写されJRAからきついお叱りを受けたり、故やしきたかじんに随分と可愛がられていたようで、京都祇園で飲み歩いたりしてそれが原因で暴行事件の被害者になったりと色々競馬以外の面でも世間を騒がせた騎手だった。それらも影響して近年は乗鞍に恵まれていなかったが、兄の豊騎手と同様メイショウの冠名で知られる松本好雄氏の全面的なバックアップも非常に大きかったように思う。(余談だが毎年明石で行われる楽天のOP戦に行く途中に松本氏の会社の前を通るが、日本を代表する船舶エンジンを手掛ける会社だけに本当に立派な建物の会社である。また松本氏は楽天の三木谷浩史オーナーの高校の先輩でもある。)3月からは技術調教師という立場で競馬に関わり、来年には武幸四郎厩舎が誕生する。これからは厳しい厩舎経営が待っているが、個性的だった騎手時代と同様、ファンに愛される個性的な馬の輩出を願っている。
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