生まれ故郷の吉田牧場で、スティールキャスト号と
余生を送っていたフジヤマゲンスイ号が、
12月25日、26年の生涯を閉じました。
目の癌を患っていたゲンスイ君は、
12月17日に歩けなくなり、3人の獣医による
手術が行われるも…もう全身に転移していたようです。
術後は一旦持ち直して、飼い葉も食べたそうですが…
その8日後、ゲンスイ君の訃報に接しました。
3カ月前のお彼岸に逝去された吉田牧場長さんは、
ご自身の病状も予断を許さない中、
「ゲンスイに治療を施し、大切にするように」と
遺言されていたそうです。
そして、その遺言を守り、ゲンスイ君を見送った奥様は、
故郷の慣例に倣い、彼の長生きを称えて下さいました。
ゲンスイ君は、全兄フジヤマケンザン号のように
華々しい活躍をし功労馬として帰って来た故郷ではないけれど…
場長さんご夫妻の生産馬に寄せる深い愛情、
命の重さと向き合う真摯な姿勢を教えてくれ、
名門牧場としての在り方を知らしめた「尊き功労馬」だと思います。
きっと、この牧場に生まれた事を誇りに旅立った事でしょう。
スティール君との人参争奪戦にいつもいつも敗れながら穏やかで、
9月初めに会った時、遠くからすぐ側までやって来てくれた
可愛らしさが忘れられません。
ゲンスイ君、26才まで長生きしてくれて本当にありがとう。
これからは、吉田場長さんと一緒に空の上から
奥様や牧場のお馬さん達を見守っていて下さいね。
〈写真〉上 2020/9/10 放牧地でのゲンスイ君
下 スティールキャスト号と
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