10年前のあの日、3月11日に馬名登録された「ハナハサク」。
6月20日午前7時55分、曳き運動中に急死…
その一週間前、晴れ舞台であるデビュー戦を闘って、
天へと還っていきました。
大雨で、田んぼのようなドロドロの不良馬場の中
行われた能検を立派に合格し、
競走馬としての第一戦は、窮屈な内ラチ沿いを懸命に走って
7頭中、3着とは余り差のない5着と、本当に良く頑張りました。
この「一戦」は、「一勝」ではなかったけれど…
熱心に乗り運動をしてくれていた、怪我で退院したばかりの吉本騎手、
可愛がって大切にしてくれた厩務員さん、
そして…成績が振るわず見限られた馬達を、愛馬としてきた馬主さんにとって
恐らく初めてではないかと思われる能検もデビュー戦も
遠くから足を運んで見守って下さった馬主さんに捧げたものだと思います。
能検を合格出来ずに競走馬となれなかった子は、毎年1~2割いるそうです。
この先、新馬戦を観る時は、その裏でデビュー出来なかった子達の無念を想い、
懸命に走って生きている競走馬全馬に、敬意を払いながら応援したいと思います。
僅か2年1カ月の短い生涯であったけれど…
その運命とも言えるような馬名で、色々な事を教えてくれた
「ハナハサク」ちゃん。
10年前のあの日、犠牲になった方々や動物達を悼む心と同じように
敬虔な眼差しを…競走馬達に向けてくれる方が増える事を願っています。
「ハナハサク」ちゃん、貴女に出逢えて幸せでした。
どうか…安らかに。
〈写真〉上 / 6月4日 能力検査、 下/ 能力検査後の洗い場で
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