「そうだ、この七味を使ってくれよ」マスターは自慢の七味唐辛子を置いた。その袋には「みよこの七味・香るバージョン」と書かれてある。オレとガミはペコリとこうべを垂れるとすぐにどんぶりに口を付けて汁をすすっ
5は10をあっさり抜き去って内の2も交わしてゴール目指してまっしぐらである。外から良い伸び脚を見せたのは13ロードデルレイ、内を14エコロヴァルツ、そして7ヨーホーレイクである。5はそのまま先頭でゴールイン
マスター「1着3着5着か」
オレ「掲示板には載ってるな」
ガミ「ワイドが当たってトントンっす」
マスター「990円付いたんだろ」
オレ「2番8番人気の組み合わせにしては低配当だな」
「もっと絞りたいっす」ガミは旅費用捻出に力が入る。3ラヴェルは渋った馬場への対応が悪い。4ソールオリエンスは皐月賞馬だし松山が乗るということで期待を持ちたいのだが、最近の動きを見ると集中力に欠けている
ステレンボッシュも最終追い切りも一週前追い切りもウッドチップコースを使い走り込んだ。シックスペンスとは一緒に走ってはおらず違う調整方法で仕上げる形をとった。こちらは一週前でビッシリ追い切り、最終ではス
マスター「調教の動きはどうだったんだ?」
オレ「何か最近の調教ラップデータを見るとみんな速くなってるよな」
ガミ「美浦も栗東もっすか?」
マスター「ウッドチップの質を変えたとかかね?」
「これからお前のことを『きんとん』と呼ぶことにする」マスターは突然ガミに向かって宣言をした。「えっ?」キョトンとするガミに「この程良い甘さが魅力のきんとんとお前の行動の甘さに掛けてる訳ですよ」マスター
ガミ「1番のボルドクフージュはどうっすか?」
オレ「内側の1枠空けて2番目の枠に入るんだけど馬は入らないから音はストレートに聞こえる」
マスター「それに反応して飛ぶんだな」
オレ「多分、内
マスター「ハワイ行って車を運転する感覚か?」
オレ「うんうん、あの戸惑いは半端ないからな」
ガミ「左ハンドルの車に乗って右側通行はムズいっす」
オレ「だけどルールだから何とかするしかないだ
ガミ「クールは85点いただいたっす。毛艶が最高ってコトっす」
マスター「当日はクレアの誕生日だって言うから優勝してお祝いだな」
オレ「それにしても6歳馬に重い印が集まったもんだな」
ガミ「6
マスター「ルメールが選んだナムラクレアで行く」
ガミ「牝馬っすけど」
マスター「あっお前、ジェンダーハラスメントだぞ」
ガミ「いやいや、牝馬の方が強い可能性を否定するものではないっす」
モモ「デラちゃん、頑張ったわね」
ケン「短距離の大外枠(18番)はきつかったな」
モモ「16番のマナミンが外に大きくヨレたもんね」
ケン「17番のアラタにぶつかるように飛んだからな」
モモ「デ
モモ「デラちゃんに期待してるわ」
ケン「芦毛のイケメンだからな」
モモ「パドックでの仕草が可愛いのよ」
ケン「前走は20kg太って出て来たからな」
モモ「女性の帯同者が話しかけると返事をす
モモ「キングスコールの素質の高さは証明出来たわね」
ケン「4コーナーで上がって行った時は行けると思ったぞ」
モモ「ゲートを出遅れた時はダメかと思ったけどね」
ケン「ゲート内で首を下げた時に
モモ「ケンさんの新聞のフクノブルーレイクの馬柱には大きな〇が書いてあるわね」
ケン「調教の動きが抜群だったからな」
モモ「そんなに良かったの?」
ケン「美浦ウッドチップコースで3頭併せの素
モモ「ピコチャンブラックがやったわね」
ケン「石橋脩が積極的なレースで最後まで持たせたな」
モモ「難しい馬なんでしょ?」
ケン「ホープフルで案外だったからな」
モモ「調教で教え込んだら
モモ「ファウストラーゼンのパドックでの様子はどうだったの?」
ケン「飄々としてるっての、落ち着いて歩いてるんだ」
モモ「そんなに大きな馬ではないでしょ」
ケン「462kg→456kg→454kg→456kgって
モモ「ファウストラーゼンは皐月賞でもマクリ競馬を敢行するのかしら」
ケン「どうかなぁ」
モモ「やってもらいたいわよね」
ケン「おお!見たいけどな」
モモ「ゲートの出次第なんでしょ」