浦和競馬場の無声パドックがノイズを交えながら、画面に映っている。インストで流れるProcol Harumの青い影。どの競走馬も機嫌が良さそうには見えないけれど、それ以上にマコは不機嫌そうだ。ミチオさんならいない
はりまや橋からタクシーを拾い、潮江橋を渡って長いトンネルを抜ける。夕刻を過ぎれば、墨汁が水にとけるように、ゆっくりと夜の暗さが隅々まで浸みていく。桂浜方面に浮かぶ月を追えば、夜さ恋の文字が浮かぶ高知
バタイユはやはりいなかった。
G-FRONTへは戻らず、混雑しはじめたパドックから
まばらな人の流れとは逆方向に、自分の影が伸びている4号スタンドへ向かう。
直線に並ぶ木々や、スクエアの腰かけに
逃れるように大井に行けば、今も的場がいて、それならばと、いるはずのない人を探す徒労の繰り返し。万馬券じゃ手切れ金には足りないという声のために。
仕事場にフサイチコンコルドを入厩。。
タイキシャトルも欲しい。。。