(平澤)
この辺で父の遺した言葉についても触れておきたいと思いますが、
私が父の言葉で心に残っているものをまず挙げると、
『平澤興一日一言』(致知出版社)の5月15日の言葉です。
「私が私の一生で最も力を注いだのは、
何としても自分との約束だけは守るということでした。
みずからとの約束を守り、己を欺かなければ、
人生は必ずなるようになると信じて疑いませぬ」
たとえ自分でこうしようと決めたことを守らなかったとしても、
他人には分かりません。咎められることもなければ、
信頼を失うこともありません。
しかし、他人が見ていなくても天は見ていますし、
何より自分自身がそれを見ている。
自分との約束を破る人は自分に負けている人であって、
それでは成長は止まってしまうということでしょうね。
(西澤)
本当にそのとおりですね。
(平澤)
ただ、単純なようで、
これを徹底して実践するのはなかなか難しいものです。
次に1月31日の言葉。
「人は単に年をとるだけではいけない。
どこまでも成長しなければならぬ」
私も75歳になって、
気持ちが枯れそうになることもありますけど、
年を取っても自分に負けてはいけない。
いつまで経っても燃えて生きなければならない。
そう喝を入れてもらっているんですよ。
(森)
私の父も「人間は進歩か退歩かの何れかであって、
その中間はない。現状維持と思うのは、
じつは退歩している証拠である」
と言っていますので、心したいですね。
(平澤)
それと、最後は9月24日に載っている次の言葉です。
「自分の力で生きているなどと、
おこがましいことを考えません。
毎朝、目をさましたとき生きていることの不思議さを感じ、
それを喜ぶのです」
以下の対応が可能です。
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