♪パパンパンパン♪
思えば、こんなに愛された選手も珍しいこんなにケガをしながら、年を重ねる毎にファンを驚かせる若々しいプレーを見せてくれた選手は、そうそういない
まさに記録より記憶に残る選手だった。名残惜しゅうは御座いますが最終章に参ります。2015年は7月7日の七夕に初の4番の大役を任され、第1回プレミア12の日本代表候補選手に選ばれ、その存在感は球界全体に波及したのであります。翌2016年は開幕から6番レフトでスタメン出場したが下半身の故障で約3ヶ月の長期二軍落ちを味わい年俸も急落してファンは亀井の低迷にざわついた。翌2017年は代打出場が多く亀井の野球人生も晩年にさしかかったのだと誰もが思ったのである。しかし、後半戦からはレフトでのスタメン出場が続き109試合に出場して復活を印象づけた！翌2018年はその流れが加速して開幕こそ二軍スタートだったが陽岱鋼の故障離脱で一軍に復帰すると長野らの不振でレフトでのスタメンが多くなり123試合に出場、打撃28位とはいえ規定打席に到達してホームランも久々の二桁13本を放ち49打点の好成績を納め復活をアピールしたのであります。迎えた翌2019年は2009年以来の打撃11位の打率.284、13本塁打、55打点とシーズン2番目の大活躍のシーズンとなり、この年から復帰した原ジャイアンツの優勝に大きく貢献して完全復活を遂げたのであった。この年の日本シリーズで巨人はソフトバンクに4連敗を喫するが亀井は2打席連続本塁打など一人気をはき敢闘選手賞を受賞した。そしてオフにはプロ15年目で初の1億越えとなる1億1千万円で契約更改をしたのである。またひとつ亀井に勲章が加わった瞬間あった。翌2020年、7月9日の阪神戦で藤川球児からライト前ヒットを放ち球団史上最年長の1000本安打に到達してファンにやんやの喝采を浴び照れまくる亀井の笑顔が印象的であった。また8月13日には自身10度目のサヨナラ打を打ちお立ち台では「試合時間3秒だったんですけど」とファンの爆笑を誘ったのである。翌2021年、開幕戦でまた亀井はファンの記憶に残る大仕事をやってのけた。9回裏、小林の代打で打席に立った亀井はDeNAのクローザー三嶋からサヨナラ本塁打を放ちチームを救ったのである。そして6月5日の日本ハム戦で通算100号本塁打を放った！『鶴は千年、亀は万年』といいますが亀井は17年でユニフォームを脱ぐ、でもファンは忘れない…年齢を重ねるほど走攻守に渡って若さ溢れるプレーを見せてくれた亀ちゃんのことを
そう『亀は万年、亀井は打ちまんねん』とファンを熱狂させ喜ばせた亀ちゃんを永遠に記憶の中に留めるだろうことを

寂しいけど、本当にお疲れ様でした。

そして亀ちゃん、本当にありがとう
これにて『亀井善行物語』前編の終了と相成ります。最後までお付き合い頂いた皆様、ありがとうございました