2/22 猫の日です♪
また猫の本棚から、お気に入りをいくつかご紹介します(^^)d
「アブサン物語」
村松友視
「ヒトのオスは飼わないの?」
米原万里
「いっしょにいるだけで」
森下典子
「しいちゃん日記」
群ようこ
「ネコさまとぼく」
岩合光昭
「猫ばっか」
佐野洋子
「生きる歓び」
保坂和志
左目の眼球が育っていない瀕死の子猫を拾った筆者が、目薬をさし抗生物質を飲ませ食事を口に押し込み…
やがて動き回るようになった子猫を見て…
「生命」にとっては
「生きる」ことはそのまま「歓び」であり「善」なのだ。
と考えたことがタイトルの由来になっています。
同じタイトルの本を2冊買ったのは別の出版社から出たものの表紙に成長した“花ちゃん”の写真が使われていたからです♪
「ノラや」
内田百けん
(“けん”は門構えに月です)
黒澤明監督の映画「まあだだよ」の中でこの作品に触れていたことがきっかけで読みました♪
いつの間にか家に住み着くようになった猫にノラと名付け可愛がっていたのに、帰って来なくなってしまい…
毎日泣きながら探し歩きチラシを配り貼り紙をしても見つからず、また泣く…
という日々を日記にしているのが本書です。
ある日ノラに似た猫が庭に現れ…やがて家に入りクルツと名付けられます。
老夫婦は別れるときのことを思い“あまり可愛くなっては困る”と思いながらもクルツを深く愛し、やがて看取ります。
生涯で猫を飼ったのはこの2匹だけ…猫を好きなのではなくノラとクルツという存在だけを愛しました。
愛情の注ぎ方としては、究極かもしれない…と思います。
「猫のいる日々」
大佛次郎(おさらぎじろう)
代表作「鞍馬天狗」の他時代小説など数多くの作品を残した大御所作家(読んだことはないけど^^;)
こちらは無類の猫好きで、家に住んだことのある猫の数は500匹に余る…とか(;^_^A
そんな大佛先生が昭和初期から40年代頃に書かれた猫に関する随筆・小説・童話を集めたものです♪
小説を読んだことがないのに偉そうに語るのもなんですが…文体に無駄がなく、ちょっとした随筆もとても美しい文章です。
この中の一編「黙っている猫」から一部引用します。
猫は決して自分の心に染まぬことをしない。そのために孤独になりながら強く自分を守っている。
用がなければ媚びもせず、我儘に黙り込んでいる。それでいて、これだけ感覚的に美しくなる動物はいない。
冷淡になればなるだけ美しいのである。
(中略)
こちらからもしつこくしないで、そっと放任しておいてやれば猫はいよいよ猫らしく美しくなって、無言の愛着を飼い主に寄せて来るのである。
多少なり、こうした沈黙の美しさが感じられる人ならば猫を愛さぬわけはないと思うのである。
とっつきにくい本ばかりかもしれませんが…
個人的にはどれも猫好き必読の書だと思っています(^^ゞ
猫の日に寄せて……
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